秋季彼岸会

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名称:秋季季彼岸会(しゅうきひがんえ)
場所:三千院
時期:3月20日 (春分の日に開催)

毎年秋の彼岸会では、三千院門主が密教の修法をしつつ、僧侶が仏教音楽の声明を唱えて諸尊諸仏を讃歎し供養します。特に曼荼羅供法要で唱えられる声明は「天台声明の華」と呼ばれるほど、華やかな趣きがあります。三年を一周期として「胎蔵界」「金剛界」「(金・胎)合行」の曼荼羅供法要をおこないます。法要に参加することを「随喜する」と言いますが、このご参拝のご縁を大切にされて、ご随喜されますならば、仏さまから量りがたい功徳を授かることでしょう。

「風の盆」で有名な「越中おわら踊り」が、今年も秋のお彼岸中日の午後2時より、三千院境内の奥の院金色不動堂前で奉納されます。

「風の盆」発祥の地である富山県八尾の聞名寺(もんみょうじ)・霧野雅麿住職と、三千院の小堀光詮門主が交流を深めたのが仏縁となって、平成8年から「聞名寺風の盆講中」により奉納されているものです。恒例となったお彼岸の当日は、毎年多くの参拝者で賑わいます。

おわら踊りは、お盆行事として富山県八尾町において9月1日から3日まで催されますが、台風の風を鎮め、豊作を祈って踊ったのが始まりとされるため「風の盆」と呼ばれています。

秋の色香が装い始める境内を、鳥追い笠を深くかぶり、女性たちはうす紫の揃いの着物姿でしなやかに踊り、また男性たちも同じ笠に黒の法被姿と落ち着いた装いで、おわらの唄にあわせて境内を優雅に流してゆきます。そして囃子物として中国伝来の楽器である胡弓が哀愁の漂う音色を響かせ、三味線や小太鼓ともうまく調和して、おわら踊りの輪がひろがってゆきます。

富山県の八尾町は、聞名寺の門前町として発展し、八尾衆と呼ばれる人たちが、念仏を中心とした集団生活の中で「風の盆」を江戸時代の元禄期より今に伝えてきたと言われています。この祭りは老若男女が昼夜を問わず八尾町内を踊り歩き、観光客も飛び入り参加するなど、富山の秋の風物詩として全国的に知られています。