
道端に咲く椿や季節の花に誘われて、
建礼門院が暮らした寂光院へと続く「大原女(おはらめ)の小径」を
歩きながら、四季の表情が豊かな大原の里山を訪ねる。

紅葉が天を覆う参道を、みずみずしい清流をたどりながら三千院へ。
朗々と響く天台声明に耳を傾けながらさらに奥へと進めば、
その昔、僧たちが修行に勤しんだ伝説の滝に出会える。

広い野山を歩き、森から川、そしてまた森へ。
途中、田畑で採れた野菜が並ぶ市場にも立ち寄って、
ここに暮らす人々と触れ合いながら、大原のさらに深いところへ。

比叡山から大原の里に吹き込む清々しい風を感じて、
高台から眼下に広がる棚田を一望する。
夏は一面が赤紫蘇色に染まり、ここにしかない景色が感じられる。



大原は、京都市の北東部、左京区に位置しています。
京都駅からは電車とバスで約40分。
京都の市街地からほんの1時間もすると、田んぼや畑など、
昔ながらの自然に囲まれた、里山の風景が広がります。