音吹畑(おとふくばたけ)

農家・生産者

音吹畑

音吹畑(おとふくばたけ)という屋号で営農している高田潤一朗です。農薬、化成肥料を使用せず、四季に沿って様々な野菜やハーブを育てています。野菜を求めて大原に人を呼び寄せたく、主に里の駅大原、朝市、志野、他京都市内近辺の八百屋などに卸しています。

放棄地が増加してきた数十年前に大原の有志の農家の先輩が、農地の基盤整備事業、朝市や里の駅大原など販売拠点の創設、我々のような新規就農者受入の、観光農村振興事業に取り組んでくださったおかげで、現在大原には我々のような新規参入してきた農業者が十数組活躍しています。

大原農業の根幹とも言えるのが毎週開催される朝市ではないでしょうか。朝6時から活気ある対面でのやりとりを繰り広げる歴史ある朝市です。開設当初は里のおじいちゃんおばあちゃんが手作りのお漬物や加工品、お孫さんのためにつくった野菜のおすそ分けのように、現代社会では触れ難い温かみのある雰囲気が漂っていたことと思います。就農した2008年頃には、すでに一般のお客様はもちろんレストランシェフが買い付けに来られる流れを先達が作ってくださっており、我々はその流れを引き継いでいます。当時の雰囲気とはまた違ってきていますが、先達の思いを引き継ぎ大切にしながらも、我々世代ならではの方法で毎週朝市に立っています。

朝市では毎週出店するうちに、お客様と親しくなっていきます。「先週のにんじん美味しかったで!」「そろそろ赤紫蘇出てくる頃やなあ」と、我々は当たり前のようにやりとりしておりますが、全国の産地ではエンドユーザーの声が直接届く機会がそもそもあまりなく、こうした場は実はとても貴重です。お付き合いのできたシェフは畑を散策し、野菜やハーブはもちろん畦に生える野草や山菜を採取し、里の空気感をそのまま自身の料理に表現されます。大原野菜を愛してくださるシェフのお店は皆素晴らしいですよ!大原野菜を使用している旨をアピールしてくださり、そこで舌鼓を打ったお客様が野菜を求めに来られる循環ができているのです。当然ですが、このやりとりは、「よし次もがんばるぞ!」とモチベーションの維持につながり、シェフとのお付き合いからは「あのシェフもあれだけがんばっているんだから負けてられない」と刺激を受け向上心に繋がります。そのような内外に整備された好環境下で野菜やハーブを育てるので、必然的に良いものが育ちます。ぜひ一度、スーパーでは味わえない、対面売買できる朝市の雰囲気を楽しみに、大原野菜の魅力を肌で感じにご訪問くださると嬉しいですね!

鎌倉には面白法人カヤックという地域資本主義を提唱した会社があります。大原も、全国的には規模の小さな農村ですが、寺院、観光業や農業とタッグを組んで多様な価値観を包含した魅力的な地域として発信し続けられる可能性が満ち溢れているなあと思います。最近では、大原に関わる人、大原の歴史、もの、事象、場所などを様々な角度から深掘りしていくpodcastオーハラジオを始めました。これからも大原で農業を続けていることを誇りに、微力ながらその魅力を発信し続けていこうと思います!

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里の駅大原
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大原ふれあい朝市
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オンラインショップ
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他、京都市内の八百屋さん、自然食品店、レストランなど。